この度、SSAは、一般社団法人埼玉県里親会にご協力し、坂本博之氏、冨樫直美さんを講師として派遣させていただきました。

事情があって親元で暮らすことができないこどもを、一時的あるいは継続的に自身の家庭に預かり養育することを里親制度といいます。
保護者のいないこどもや虐待などの理由により保護者が養育することが適当でないこども(要保護児童)を養育するのも里親です。

はじめに冨樫さんより、この世に生まれてきたみなさんと考える「生きる力」をつけるにはをテーマにお話をいただきました。
次に坂本さんに、僕は運命を信じない~児童養護施設と虐待の現状・命の尊さについて~をテーマに講演していただきました。
お二人のお話を、熱心にお聴きになるお子さん達と養育者さん達がとても印象的でした。
講演後は、坂本さん、冨樫さんによるミット打ち体験。初めてのグローブに子ども達も大喜びでした。

そして、皆んな真剣な眼差しで、構えたミットに打ち込みます。

子ども達のミット打ちは、[大人は、あなた達を逃げずに受け止める]というメッセージであり自らが養護施設にお世話になった坂本さんが考案しライフワークとして取り組んでいるものです。
終了後には、子ども達から花束贈呈のサプライズもあり、沢山の笑顔の中、会は無事終了しました。

私どもも、今回はじめて里親会の方々と知り合い、多くの学びがありました。子ども達のため地道な努力を綿々と紡いでおられる関係者には頭が下がる想いです。
私たちがこの社会でやれることは、小さいかもしれませんが、この小さな力が結集し、やがて大きな変化、変革を産む原動力になる、この思いを強く持つことができた濃密な時間でした。